と言う訳で、Lions Tourは悲惨な結末となり終了した さずがに管理人も深く落胆し、学術的分析に着手出来なかった が、しかし次回2009の為にも今回のLions商品販売記録等を残しておきたいと思う ただ、事実関係を列記しても内容的に貧弱であるので 基本的に前回2001との比較と言う手法を用い紹介を行い 今回2005の総括としたいと思う |
Index |
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1.関連商品の構成的及び価格的考察 | |
2.Shirt販売時期及び販売体製 | |
3.独占プロモーション | |
4.管理人が営業部長であったら・・・ | |
5・Shirt的顛末 | |
6・雑記後記 |
前回も・・ 今回も・・・
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1.関連商品の構成的及び価格的考察
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既に他ページで紹介済みではあるが 今回2005 NZ Tourではadidasより、予想以上の商品が販売された (それだけ、商業的に成功を期待された訳ではあるが) ここでは前回2001 Australia Tour時と比較する事で 4年間での変化を考察したいと思う |
前回2001 Australia Tour時に、adidasが販売したのは「これだけ」である これでも、当時は1997 SA Tourに比べ破格のLine-Upであった 隔世の感がある・・ |
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2001にも、この手の非adidas商品は多かった
今回は更に多いが、キリが無いので除外
2.Shirt販売時期及び販売体製
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2001 Aus Tour |
2005 NZ Tour |
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販売開始時期
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2001年4月(3ヶ月前)
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2004年12月(前年末)
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製造体製
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・UK販売分はポルトガル製 ・NZ、Ausは自国で製造も仕様不統一 ・結果的に3種のShirtが存在 |
中國にて一括生産
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販売網
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・UK/Euro、NZ、AUSの3ルート ・北米は正規ルートが確立せず、UK物とNZ物が市場に混入し並行販売 ・もちろんアジア、極東、南米等の辺境地は除外 |
・そのノウハウを培い、今回は多くの各地adidas自国法人より販売(含む日本) ・どの国でも同じ製品(中国製)が販売される好ましい状態になった |
評価すべき点
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・2001に比べ飽和気味な商品の充実 ・販売時期の早さと充分すぎる商品生産量 ・Shirtのポリエステル化 ・Official背番号の販売
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問題として表面化した点
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・同ブランド、同商品での仕様の不統一 ・レプリカと試合Shirtの素材の相違 |
・何より、Lionsが惨敗した(在庫捌けず) ・サイズが通常より大きめ |
2009次回に期待する事
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学術的に今回は前回に比べ、格段の進化を遂げた これは疑いようの無い事実である しかし、次回に期待する点としては Authenticの設定である 試合用のShirtが昔と違い、ハイテク素材となり研究開発や少数生産で 価格的に商業ベースに乗らないのは理解しているが この手の販売で先行しているFootball/Soccer物にある様な レプリカの1.5倍位の価格のAuthenticが欲しい所である |
3.独占プロモーション
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ご存知の通り今回は両チームともadidasがスポンサーしているUnionであった
その為に、敵味方一緒の通常ではあり得無い
こんなプロモーションも可能となった
・・・しかしこれ、全体に暗い
因みに過去はどうなのか?
プロ化以前であるが、ロゴが胸に出るようになった1993から考察すると・・・
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と言う具合、つまり今迄は
Lions Tourで発生するGoodsの収益は
Lions担当、相手チーム担当の2メーカーが得ていた訳であるが
今回2005は、唯一のメーカーとしてadidasが独占出来るのである
販売促進(プロモーション)やGoodsの充実に関し力が入るのも当然である
1+1= 2
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では無く、両チームを独占している為に相乗効果で
1+1= 3
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を狙った物と思われる
又、adidasは早々に
「Lions2005 Tourでは、両チームに同様のクオリティの用具を供給する!」
と両No1チーム宣言をし妙に鼻息が荒かったが
これは、表向きは
「どちらにも公平で平等」
と言う意味で、本音としては
「どちらからも公平に充分な利益を得る!」
であろう、企業としては当然である
そして、確かにレプリカGoodsに関しても
結果的には色違いにはなるが
同じ商品を提供した
この点評価
しかし、これ
平等ではあるが・・・・
保管用のガーメントカバーまで付いているが
「どちらも頑張れ!」「Lions2005記念」的なこれは売れるとは思えない
・・・・adidasは、たまに勘違いをする
個人的にはマジンガーZの悪役を思い出した次第・・・
サッカー2002 Korea/Japanでもadidasジャパンが
「大会終了後に日本代表メモリアルユニフォームを発売する」
と言うので、少なからぬサッカーファンが
「すわっ!試合仕様のAuthenticか!?」
と期待をしたが、実際はレプリカの胸にでかでと"2002"!
背中に"ありがとう日本"!
その下に選手名とスコアが入っている物が発売され
落胆を通り越し、adidasジャパンの勘違いぶりにあきれ果てたと言う事があった
4.管理人が営業部長であったら・・・
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管理人が営業部長だったら・・・
売り方に関しては、やはり1+1=3の路線を狙うであろう
その際、Lions 2005 Tour自体の認知と権威と高める為に
自社HPは当然として、メディアをフルに活用し情報を発信し続ける
両チームともadidasが独占しているのであるから、それは容易なはずであり
今回の利点であると考える
Goodsの販売に関しては
「基本的にどちらかのチームのファンである」
を基本とする
つまり、こんなのは不要で、どちらかのファンにどちらかの商品を購入させる事を主眼に置く
既存のLions(GB島住民)、NZファンには
(今回の様に)豊富な商品数で購買意欲を喚起し
認知が高まった事で生じる、にわかファンには財布の口を開かせるきっかけを提供する
又、豊富な商品数は単なるRugbyファンにも購入意欲を喚起する事となる
結論として、相乗効果でLions2005に関するGoods(LionsとAB's)の商品を購入する層の底辺が広がり
1+1=3
になるのである
実際この点に置いては、2001の時よりメディアへの露出度はかなり高かったが
まだまだであった気がする
例えば、GB島に置いてはFootballファン、クリケットファン・・・
に「Our Team」として認知させ、にわか愛国ファンとして取り込み
ケーブルTV、インターネットの普及で世界的に知られるようになった辺境地のファンの「財布」
に直結するプロモーションと戦略が必要であったのでは無いでろうか?
寡占では無い「独占」の旨みを活かしきれていない気がする
今やRugbyはグローバルな視野で考える必要がある
次に、シツコイ様であるがAuthenticの販売である
(単に、管理人が欲しいと言う事もあるが)
Rugbyがプロ化されて10年
Goodsに関してはコアなファンも増えている事が想定される
その中で、サッカー並みに定番商品として扱うのはまだリスクが大きいので
4年に一度と言う利点を活かし、2005Lions限定でAuthenticの販売に挑戦してみる
adidas社内的にサッカー物のAuthenticの販売実績のデータを取り寄せ
Nikeが2003 England RWCで行ったAuthenticの販売データを極秘入手し
販売数を決定し数量限定で市場に流す
特にAB'sのAuthenticを販売すれば、極東の島国ではLionsより売れる事が容易に想定出来るはずである
コアファンと言うのは、忠誠心が高く、エンゲル係数に関わらず財布を開く
メーカーにとってありがたい人種である事を忘れてはならない
価格的には、NikeRWCの£70を基本とし
その価格にあわせダウングレードするのは、暗黙の了解である
現実の世界としては、プロモーションや契約、生産や販売に関し様々な制約が存在する事と思われるが
一ファンの素人発想としてはこの様に考える次第
5.Shirt的顛末
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何より、Lionsの惨敗が大誤算であった気がする
その為に、どのShopも大量の残在庫に頭を抱えているはず
勝ち越していれば、残在庫があろうとまだ話は違う
売れ残ったShirtに対し
例えば、こんな事や
1997 Lionsの時と同じ様な事が出来たのだから
結果として、自暴自虐的な投売りを誘発する事となった
悲しい顛末である
まさかの全戦全敗大敗を予想した人間は少ないはず
6.雑記後期
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最後に、Shirt/Goodsの学術的とは無関係な話題を2つ紹介し
この総括の締めくくりとしたいと思う
・メディアの反応(Rugby World / England version) |
好対照なTour終了後のRugby World誌(England版)
2001は1勝2敗、2005は3戦全敗を受けての発行である
2001 Australia Tour
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2005 NZ Tour
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表紙はそれでもLions!が前面で "Will Rise Again"であり 悔しさと覇気が感じれらる |
何故か、プロ化10周年が表紙 "Lions"の文字の大きさは4年前の1/10位 シビアである |
1勝はしたが、負け越しは事実! Fire!である |
冷静に"The Story"の紹介 横の車の広告を当てつけにしている気もする |
関係者が次回2005に対しての提言 諸子百家状態 |
もっと大人数で行け!との事 因みに05は初頁がどちらも見開きでは無い |
随分と好対照、2001は次回に期する物があり、2005は茫然自失のお通夜状態と言う感じがある
・No1 Union |
ツアー前後で、関係5Union(NZ、Wales、Ireland、England、Scotland)を閲覧していた
割にどのUnionも簡単な選出Playerの紹介や、日程結果報道であっさりしていたが
Scotlandだけは違った!
ここであえて、一項設けそれを紹介させて頂く事とする
Scotlandは専用ページを設置してあった
ここで注意しなければならないのは、同Unionから3名しか選出されていないと言う事である
これが、労を厭わず作成した専用ページ
僅か3名の為に、Tourの情報を網羅している
そして、「我が3名のLions Squad」の紹介である
少ないながら、彼らを誇りに思う気持ちが良くわかる
過去に選出されたScot'sの紹介
OBになっても尊敬されるとは素晴らしい限り
これは、マレフィールドでのTest Match観戦「朝食会」
GB島では時差の関係で、朝8時からの放映となったがこの人数・・・
しかも、ScotlandのPlayerが出場したのは最終戦の後半の後半だけである(Bulloch)
「Rugbyを愛する皆さん、オハヨウゴザイマス!」
まさに、そんな感じである
素晴らしい
「2009 SA Tour」! 2001終了時にも「2005」なんて数字すら想像できなかったが
今回も同様である
「2009」なんて、何だか鉄腕アトムが飛んでいそうな、はるか未来と言う感じである
2009Tourの初戦時には、管理人も40歳になっている
その時迄、この重箱が存在するのかすら不明であるが
Rugbyと言う競技的にも、商業的も大成功のTourになって欲しい物である
こんな、長文ページの最後まで読んで頂き
ありがとうございます!
05/08/23