AB's Training 2003 & Otago Training by adidas

同じデザインのレプリカと練習着と言う数奇な組み合せ


Spec

 


 

経緯

 

本物は、2003のTriNations後から、10月のRWC期間中迄使用されたが
ポリエステル100%で、襟の形状が全く異なる
又,RWC中はスポンサー無しの物を使用している

これに対応するレプリカは2002年秋からUSAから出回り始めて
夏にはEuro,NZに出回り始めた(一度消滅!)
しかし、ある意味おなじみの「表は綿、裏はPoly」で襟の形状も通常の短襟で
本物とは大幅に違うが、デザインの完成度が高く個人的に満足のレベル

又、この時期に本モデルのベーモデルが"Otago"と言う名称で
トレーニングShirtとして販売された

基本的に同じであるが「相違は如何に?」
と言うのが

Shirtの紹介以外のもう一つの今回のテーマである


(参考資料)AB's2003 Training…RWC Squad以外で使用


本日紹介の2着
価格的には定価で£10も違う両者の関係、デザイン的には秀逸である


実は、このAwayの方が本物に近い襟デザインであり
学術的に本Trainingは非であるが、個人的には上記Awayよりは短襟で良かったと思っている

 


AB's 2003 Training


 

 



 

 

(参考資料)NikeRugby専用ロゴマーク

 


ラインは1本づつ縫い付け

(参考資料)AB's2003RWC

 

 

裏生地

 

 


(参考資料)トルコ製adidasの低品質さの例。
トルコ人の名誉の為にもそう思ってはいるが、恐らく二日酔いの工員が作業したものと思われる

 


(参考資料)南ア1995 by CT

 

 

 


 


Otago Training Shirt

 

と言う訳で、今度はOtagoである。
1ページで2つのShirtを学術的紹介するので、ここまでかなり長文になってしまっている

この、ベースモデルからトレーニングとレプリカに派生するのは今に始まった事では無い

この組み合わせも、少なからずそれに当たるが、本重箱の学術的分析としては初の試みである

 

 

(参考資料)Hurricanes2001-02

 

 

 


対比分析

 


と言う訳で、比較をしてみる
比較と言うのは2着無ければ出来ない作業であり

通常、管理人の様な好事家でなければほとんど同じ2着を購入する事は無いと思われる

うなぎの特上は、並とは違う何かがあるから価格が高いのであって
今回の2着の£10(≒ \1,900)と言う価格差を検証してみたい

 

Otago Training Shirt
All Blacks 2003 Training

生地は違えど、デザイン同じ

Otagoのadidasロゴはやや小振り

AB'sの方は、特製タグに、特製テープ

通常のサイズタグ

AB'sタグと、サイズタグのWタグ

通常の紙タグ

AB'sロゴ入り紙タグ(内容文は同じ)

今気づいたが、バーコード
上2桁(国コード)40はドイツ

これは法人登記上の所在地に
合わせるのが慣例なのか?


XXLで54”(137cm)


左に同じく

簡単なタグとスペアボタン

まぁ一種多いと言う程度か?

Poly100%のClimalite

表綿、裏Polyの2層生地

生地表面はこんな感じで、Gray生地(AB's)の方が目が細かい

縫製部分

裏はPoly生地

見た感じは(画像では)大差無し

こう言う所は差がつく、Otagoはプリント
総評

本来、AB's2003Traininは本物と、襟デザインも生地も違うわけであるが
これはこれで良い

細かな専用パーツ(含む刺繍)や生地でOtagoに比べ£10高い説明は付く

逆にOtagoはSuper12と同じ、中国の製造工場で同じ生地を使用しており
コスト抑制の意図も見て取れる

「それぞれが価格なりの製品として成立している」

と学術的には評価

・・・大岡裁きの如き無難なコメント

 

04/09/05


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