AllBlacks 1999 & 2000 Home by adidas

2006年に入手の本物の2着


Spec

 


 

導入

 


*管理人所有の2着*

何とこの2着が今、管理人の手元にある

独自ルートにてNZより到着した


*2000 TriNations*

adidas/AB'sの初代モデルである

このモデルをおさらいしてみたい

1999/7月、TriNationsとRWCを目前に控えAB'sはフランスと対戦

これが最後のCCC着用であった事は他のページでも述べた

(因みにフランスもセンターエンブレムの初代Nikeモデル)

NZに帰国後、TriNationsに向けSquad結成

この時点から現在迄adidas/AB'sの蜜月時代が続いている

TrinNations初戦よりadidas製、試合用としてはRugby界初の短襟Polyシャツで参戦

「襟まで黒い」AllBlacksとして日本でも報道された

1999TriNations優勝で、一躍RWC1999の優勝候補に

そしてRWC1999

7月の借りをフランスに返されてしまった

adidasもWebSiteでこのShirtを紹介しRWCの頃にはTriNations1999の映像を使い

HakaのCMを作成



2000 TriNationsはRWC不参加のクリブが復帰し、ランデルはフランカー

しかし優勝出来ず

秋はBlackadderのチーム

adidasもWebSiteで紹介


2001からは袖パーツの縦分割にテープ補強された新モデル

黒地に黒なので分かりすらいが、Lions2001Trainingと同じ構造

 

つまりこれは1999TriNations〜2000秋まで使用されたモデルと言う事である

今迄、最もこのShirtの仕様を把握出来た画像

(Tランデル寄贈Shirtの画像)

やはりこのShirtの最たるものはこのエンボスである

 


エンボスの違い

 

今回この2着は1999と2000モデルとして区別をしている

 

仕様は同じShirtに胸のLatexのエンボス加工の違い

2種存在しているのである

1999
2000

やや目立たぬエンボス

仮面ライダーの如き主張をする光沢エンボス


見た目はつや消し


生地に直接加工


手焼きせんべいの様に上から潰してある


光沢のある存在感


大きな水玉の様なべったりした加工


水玉を落とした感じ

実は加工技術としては1999の方が上の様な気がするが、あえて逆を順序とした

乏しい根拠として

adidasの画像でも1999(RWC)よりも、2000の方が胸のLatexエンボスがはっきりしている

肉眼でもブラッカダーの2000シーズンの方がエンボスがクッキリしている

又何よりShirt自体の内脇腹タグが

それぞれ、99製造と00製造なのである

1999→2000でグリップ力を高める等の工夫が成されたのかもしれない

真偽は不明だが、1999と2000別モデルとして本ページでは扱う事とする


2001

2002

ただこのLatexエンボス

選手から「走りずらい」「ひっかかる」とクレームが多発し

2001モデルには継続されたが2002には消滅した


2001Lionsは、AB's2000タイプのエンボス
*管理人他画像で確認済み

ただ、この時の技術がグローブに生かされている気もしなくも無い

 


紹介編(1999)

つや消しエンボスの1999モデル

(2002Authenticもそうだが)裾は末広がりになっている

つまり上半身は搾った造りになっているのである

全景、先日書いたがadidasはエンブレム等の位置、高さに芸術的なバランス感覚を有している

ただ、刺繍自体の出来はアベレージ

付け根はこんな感じで「回」状に刺繍

これは2002も同じ

現在は襟と前立てが一体化したので、消滅した首部分の補強パーツ

ボタンはロゴ入りだが、市販品では無いのでスペアボタンなぞはどこにも無い

非常に短い前立て

管理人の美的感覚で言うと、前立ては無いとただのTシャツなので不可欠な構造であり

短ければ短いほど見栄えは良い

又襟自体のパーツは手にするまで別素材と思っていたが

繊維の織方向と光の関係でそう見えるだけで

実際には同じ素材

これを首の付け根を基準に01Hurricanesと比較してみる

かなりの違いである

一般的にEngland襟、NZ襟に関わらず南半球の感覚ではこの前立て(Placket)は長い

首の周りには補強のテープが縫い付けられている

市販品では無いので、装飾のロゴ等は一切無い


装飾の例

ドイツ製の3XLで旧国旗タグデザインの旧サイズ表記でややこしい

ちなみにイタリア製の2002Authenticも同じレベル

市販を想定しないとこうなる

紙タグも市販品には無い簡単な物(裏は白)

"Front Row"は一列専用と言う意味では無く

単なるコード名と認識している

3XLであるが、胸囲は25×2で50インチ

adidas市販レプリカの感覚だと「2XLサイズ-」と言う感じでワンサイズ小さい

又、このShirtはサイズ計測が大変なのである

タダでさえ、裾が並行で無く末広がりなので脇〜脇を計測するのだが

脇の下の中心部分のテープが折れないように硬く棒状にしてあり(立体デザイン)

平面にならないのである

その為、袖を上げて計測した次第

又、ロゴは現行品に比べ小型である

生地はEquipmentと言う事でどんな造りかとかなり期待したが

南アadidas物に近い薄手Poly生地でShirt自体軽量である

この辺は、ザクッとした生地で重量感のある2002とは一線を画している

 

ラグラン部分を補強するテープも薄手の物を上から叩いている

裾にEquipment生地のロゴ

黒地に黄色なので、試合中にちらちら見えていたのを覚えている

 

エンボスはつや消し

どの様に加工するのかは知りえないが

まぁ綺麗に仕上がる物である

 

背面は上下分割され曲線になっており、その上をテープ補強されている

何度か論じているので画像は割愛するが、同時期のNike1999物も同じつくりである

 

エンボスは脇の下を通り越しここまで来ている

 

 

裏地

非常に短い前立ては丈夫なPolyテープで構成されている

付け根は、まずまずか?

刺繍の出来は平均やや-

縫い目も平均をやや-で、正直はみ出した部分や

襟の芯地が見えていたりと言う事が無くは無い

その点カンツォーネが聞こえそうな手工芸品レベルのイタリア製と、比較するのはやや酷か?

内脇腹はご覧の通り

1999年7月はTriNationsの最中の製造である


紹介編(2000)

不気味な存在感のある2000モデル

このエンボスはかなりインパクトがある

粒自体が大きく、光沢なのがその理由であるが

1999と塗布(付着)してある面積と形状は全く同じである

全景

刺繍はこんな感じで、これも同じレベル

テープ付近は両生類の卵の様になっている

又、かなり厚みを帯びてしまっているので

かなりごわごわで、ゴム引きのバッグの如き風合い

本品は2XLをChoice、1999の3XLとは違う

この部分だけ見ると凄い絵だが、生地自体が厚くなってしまっているので1999よりもさらに計測が困難である

袖上げ方式で計測の所、胸囲は23.5×2で47インチ

市販品の2XLよりは一回り小さい

又、本品にのみ内脇腹に急ごしらえで端切れでこしらえたスペアボタン取り付け場所がある

通常メーカ帯同の試合では不要なはずだが・・・? やや笑える部分でもある

製造は2000年の3月で1999製造の半年後であり

丁度NZ全チームがadidasになった2000Super12の最中である

 


至福の時

 

今回は学術的と言うよりは、1ファンが興奮してレポートした感じになってしまった

まぁ、この3着の「本物」が入手できた訳であるから無理からぬ所と御理解願いたい

 

又、文中しばしば比較で登場した2002Authenticであるが

現状こうなっている

 

早い物で入手後2年半が経過し、予定通り胸のサインは綺麗に消えてなくなった


*2003年9月入手当時*

服は着てナンボである

今回も同じ方針

 

06/04/09


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