学術的に低評価のピチピチなれど記念の1着
Spec
導入 |
と言う訳でこれである
ある意味記念の1着である
England Football界では1966World Cup/England大会優勝のこれと同じであり
未だに珍重され、記念の1着としての認識は極めて高い
仕様 |
全景
セットインの細い袖と、ハイネックが良くも悪くも特徴で
Nike初のAuthentic-Replica分割販売モデルでもある
しかし、Replicaが似ても似つかぬデザインと言うのは落第
全景
RWCパッチとRFUローズは複合素材フェルトワッペン
ご覧の通クロスと呼ばれる編んだ光沢生地と
フェルトを組み合わせた物を圧着してある
接写すると心持たないが、意外としっかり固定されている
で、Rugby Shirtから襟と言う概念を消し去ったデザイン
素材は伸縮性のあるサテン生地
首下のスオッシュはラバープリント
このスオッシュ位置であるが、登場時はご覧の通りばらばら このShirtのお披露目はRWC前のFranceとのTestMatch それぞれのHomeで試合をし両チームのピチピチのお披露目も意味合いもあったと思われる この頃スオッシュはハイネック上にあったが 実際RWCが始まるとスオッシュは下にある RWC後は統一された |
首タグは無く、生地に直接プリント
これはこれからのスタンダードになると思われる
XXLで胸囲102cm程
サイズに関しては是非こちらをご一読の事
首の周りには放射状に4つの通気口が設けられている
素材はメッシュ
生地 |
ご覧の通りで本品は3種の素材で構成されている
タグの表示は
・Body / 100% Polyester と言う感じだが、学術的にはいささか?? "Sleeve Insets"は素読でメッシュの事かと理解してしまう 実際これは腕の内側と言うのが正解 逆に実際のSleeveはBodyと同じ生地+伸縮素材なので 単独で表記するのは不自然 その為、以下では ・BodyとSleveは同素材 ・Sleeve Insetsは腕内側サテン生地の意 ・メッシュは表記無し と解釈します |
それれぞれを学術的に紹介する
一番面積の広いのがBodyのこの生地で格子状の凹凸が表面を覆っている
手触りはご家庭のゴム手袋の裏地の様な感じである
確かにこの生地は良く伸びるが 初期は良く破れた 破れやすくし反則を誘発する意図もあったらしいが そんな事考えるShirt開発者は トウフノカドニアタマブツケテシンジマエ!である
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次に光沢のサテン生地で、二の腕の内側に使用されている
素材表記中のSleeve Insetsで3種の複合素材
首のハイネックも同素材
腕に密着させる意図が感じられ
3種の生地の内、最も伸縮性に富む
この腕の内側がこのサテン素材 南アの方が視認性が良い 実は生地に関しフロント+ロックだけは登場時より別デザイン 首肩にエンボス上の突起(スクラム安定化?) とパックで握る体側部分は更に別の生地が使用されている その後、このモデルは何度か仕様変更があり 二の腕内側や前面がエンボス状の生地になり 肩は逆にすべすべである(フロント+ロックは不明) |
本品は初期モデルなので、エンボスは無い
サテン生地との縫合部分
丁度この辺である
この子も随分大きくなった事あろう
最後はメッシュ生地である
ソフトな薄手の素材である
背中 |
背面である、画像だと確認しずらいが背中の半分から下がメッシュになっている
裏から写したこの画像だと見てとれる
でこの部分であるが
フロント+ロックとそれ以外のポジションで仕様が違う
3列+BKは本品と同じくこの形状 丁度数学の集合で使う∩と同じ しかしフロント+ロックは逆でUの字型になっている 何故この形状なのか? スクラムに寄与するのか?! 等は不明 ただ、背中の半分がメッシュになった関係上 背番号は小型化し(4'?)上方へ移動 これは背番号比較用 adidasのこのサイズ(5'?)が最もバランスが良いと思われる
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裏地 |
裏も白地に赤である
縫製は再三指摘をしているが
極めて縫製技術が低い
生地と縫い目が一致していない!
この編もやや怪しい
サテン生地の裏はつや消しであるが
表面に格子状の凹凸の入るBody生地の裏はこんな感じでもこもこしている
肌触りや、少しでも着脱しやすいようにと意図があるのかもしれない
この生地を作る技術は高いと思われるので
そのハイテク代で価格の£70が算定されているものと思われる
裏地のこの部分にタグ
やりすぎである・・・・
9ヶ国語での表記・・・
どこの言語だか分からない物も多い
余りに表示すべき事柄が多すぎて冊子状になっている
ロシア語は分かる、CZはチェコ?、PLはポーランド?
今回紙タグにはキーホルダー付き
「こんなのいらんから、£5値下げしろ!」と言う声もあるのかもしれないが
個人的には嬉しいおまけ
総評:Kappa/Italyに追随し、2003にNikeはEngland、France、南アにピチピチを投入をした訳であるが
確かに創意工夫が随所に散見し、学術的にも進化を認めざるを得ない造りとなってはいる
ただ、単純な感情として認めたくないデザイン
車はこの100年で比較にならぬほど進化をした訳であるが
基本的にガソリン燃焼で走る構造物である事に変わりない
本品も形はどうあれRugbyをするShirtである事は同じではある
とこう考えるか
単なる流行病(はやりやまい)と考えるかで
Rugby Shirt学の未来が違ってくるのである
後者である事を祈らんばかりである
05/11/26