One Nation Two Shirts


1つの国の2つのShirt」

重箱開設時にも行ったこの企画であるが今回は3年ぶりに再び比較を行ってみたい

「スポンサーの無いFootball」「スポンサーが腹に入るRugby」
「競技は違えどチーム(シンボル)カラーは同じ」

とそれぞれに相違点や共通点があり興味深い所である

学術的分析は最下

  • FAとRFU、どちらもThe Originであり"England"等の国地域名を入れない唯一の団体である
  • FAはUMBROであり、サポートチームが激減している同社の最後の威信である


 

  • FAは現在でもEnglandのメーカーにこだわる
  • RFUもその伝統があったが97年以降はNikeと契約している



初代Nike


  • どちらのエンブレムもそれぞれの競技では有名なデザインであるが、共にStGeorge旗をモチーフにしてWhiteが基調である事は同じ
  • 個人的には財政事情が厳しいUMBROが90年代初頭に離脱したRugby界に復帰し、RFUと契約をして欲しい所である


長髪のSH..... えっ?

 

 

(Rep) Ireland ...アイルランド
Northern Ireland ...北アイルランド
  • アイルランドは最近ロゴ変更
  • 北アイルランドはPatrickからUMBROに変更
  • 実は同じメーカーになるのは極めて異例な事である
  • 又、左のアイルランドレはレプリカにのみだが「ナショナルチームなのに胸にスポンサーの入る」極めて異例な存在
  • Footballは(UKの一地域である)北アイルランド(通称アルスター)アイルランド共和国(通称エリー)は別Unionで

  • Rugbyは地域と国を超えた共通Unionである

  • 共通点は心の拠り所であるIrishGreenであり、この意味では精神的な国境は無いのかもしれない
  • 特徴として、FootballのIrelandはレプリカにスポンサーが入る唯一のサッカー協会で、北アイルランドはEuroでも弱小


レプリカはスポンサー入りだが、試合ではもちろん入らない

  • RugbyのLionsはこのアイルランド共和国と言う国を包括しているので、正式にはBritish and Irish Lionsと言う名称になっている(2001Tourより)

 


『アイルランドは北アイルランドで無くて、ラグビーはアイルランド ???』

と上記の話ややこしいので、下記にて少々「地理」と「国際関係」のお勉強をどうぞ

 

政治行政区分はこんな感じ、何故こうなったかの経緯は長くなるので興味がある方はご自身でお調べ下さい。

簡単に言えば、宗教の違いによる価値観や世界観(イデオロギー)の違い

 

 

Rugby Union と Football Associationの区分地図

これなら一目瞭然の事と思う

 

  • 濃紺のScotland
  • Footballは1999まではUMBROで、毎回Englandのお下がりの様なデザインのShirtを着用していたが

  • 2000に決別しFILAと契約、しかし革新的な事が大好きなFILAは超前衛的デザイン(00-02)や
  • 超懐古的デザイン(02-03)のShirtを供給し散々かき回して昨年契約終了

  • 現在はサイズが小さい事で有名なDiadoraの今風の無難なデザイン
  • Rugbyは見ての通りでいささか見飽きた保守的なデザイン

 

  • 山と炭鉱と歌声のWales、どちらも赤である事は同じ
  • FootballはEuro選手権やWorldCupが限りなく遠い実力であるが、最近は上向き
  • Kappaのピチピチを未だに着用している
  • EnglandとWales両方の代表権のあったマンチェスターUtdのスターFW、Rギグスが長年奮闘している

  • Rugbyは2004の秋にモデルチェンジをして久々に赤/白のデザインに回帰した
  • どちらもWales旗に由来しRed Dragonsと言う愛称がある

 

 

  • 文化、芸術や革命での共和制が想起される同国であるが、実はEuropeTopの農業国である
  • その為か、エンブレムはどちらも雄鶏で今でも試合中のスタジアムに鶏を放ち奮起を促す悪しき?風潮がある程の定着振りである
  • どちらもBlueである事は同じ


雄鶏はフランス語でHen

 

  • 共に国旗に関係の無い青いShirtで、それに起因し愛称は「アズーリ」
  • Football(Calcio)はPumaにメーカー変更し本モデルは2代目だが
  • その前はRugbyと同じく自国のKappaでやはりピチピチを着ていた
  • このKappa/Italyの2000モデルがピチピチブームの始まり(既にこのブームは鎮火)


サッカー(Calcio) Kappa/Italy 2000

  • Rugbyはピチピチに傾倒しつつもRWCで原点回帰のモデルに改新したが、その後時代に逆行しピチピチを復活
  • 嗚呼嘆かわしや
kappa Italy 01-02
Kappa Italy 2003RWC

 

 

  • カラーは黄色では無く"Gold"と呼ばれ、これは共通
  • まず、Rugbyは相変わらずエンブレムが枠アリの「気合無し」モデル
  • Football/Soccerはadidasの「2流国専用モデル」
  • adidasは一流国のモデルと2,3流国(あるいは貧乏国)のモデルを明確に区別している


Spain - Germany - France 

  • これらは一流国の皆様
  • 同じモデルだが、カラーリング等にオリジナルデザインを施している


Greece - Romania - Finland - Hungary

  • 残念ながら二流国の皆様、それだけにEuro2004のGreeceの優勝は快挙と言える

 


Korea - Burasil - Maxico - Turkey

  • Nikeはadidasの様な区別(差別)をしない代わりに
  • 皆デザインが同じ
  • まぁどちらが良いのやら

 

  • Bafana BafanaとSpring boks、それぞれの愛称である
  • Rugbyは今シーズンからCCCに変更
  • Footballは黒人、Rugbyは白人と言う大別が存在していたが
  • 最近は融合の方向にある
  • Footballはadidasの二流国モデルだが、レプリカの販売は未確認


1996 Africa Cup of Nation は背後で大喜び!

  • どちらにせよ、この方の尽力と影響は多大


1995 RWCでは自国チームに対しカップ授与!

  • いつまでもお元気で!


2004 TriNations

 

  • 存在がマイナーな白とあまりに有名な黒
  • FootballのAll Whitesは最近までadidasであったが、Nikeに変更
  • ただ、AllBlacksのTraining Shirtの様に見えてしまうのは悲しい所
  • 因みに南太平洋Football/Soccer界ではAustraliaが最強

Awayは青 さすがに黒は・・・

 

 

  • 何だかんだで共にadidasで、アルゼンチンadidasがサプライヤー
  • 縦縞のFootball、横縞ボーダーのRugby
  • 国旗の水色と白は共通
  • 上記NZとは逆の立場で、Footballの方が格上


横縞ボーダーライン… そうですRugby試合も集客力はあります

 

 

  • スポーツ大国USA中にあり、どちらもややマイナーな競技である
  • NFL、MLB、NBA、NHLがあくまでメジャーで、Europeの2番煎じは大嫌いなUSA気質である

  • それでもSoccerはプロリーグを立ち上げたが、Rugbyはリーグも含めマイナーである事には変わり無い

  • ただ、それでも一部のRugbyを志す人員で、世界のある程度のポジション(中堅)に居られるのがスポーツ大国の底辺の広さである
  • Soccerは(もちろん同国ではFootballとは言わない)は自国のNikeだが
  • RugbyはカジュアルメーカーのLands'Endから99RWC時にadidasと契約、しかし全く同社の売り上げに貢献しなかったのか2004よりKoogaに変更した。まぁ妥当か?
  • どちらもエンブレムは近年(Rugbyは今年)時代に即したデザインに変更している

 

 

  • 参考資料、極東のとある国のShirt
  • 青と国旗の赤白、全く共通点は無い
  • エンブレムも一方は神話から、一方は国を代表する花

04/12/23

 


学術的分析

前述の初期(2001年8月)のページには、下記の項目で分析が行われていた。

その為今回も同じ項目で、2004時点3年振りの分析を行ってみたいと思う

 

モデルチェンジ周期

 

Year
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004

(例)

ドイツ

92-94 モデル
94-96 モデル
96-98 モデル
98-00 モデル
00-02 モデル

02-04 モデル

04-06 モデル
World Cup
USA
 
France
 
Korea
Japan
 
大陸別大会
 

Euro96
アジア杯

 
Euro2000
アジア杯
 
Euro2004
アジア杯
 
南米
選手権
 

南米
選手権

 
南米
選手権
 
南米
選手権
 
南米
選手権
 
  • 前提として、このサイクルに属さない物もあるが
  • 4年に一度のWorld Cup、中間年に行われる大陸別大会を契機にモデルチェンジするパターンが殆どである
Year
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004

England

未確立
99-01 モデル
01-03 モデル
03-05 モデル
World Cup
 
南ア
 
Wales
 
Australia
 
S12
参考例 adidas/NZ チーム
2000 モデル
01-02 モデル
03-04 モデル
  • Rugbyもこれに属さない、モデルチェンジをするパターン(Reebok/Wales)や
  • 全くモデルチェンジをやる気が無いパターン(CCC/Australia →1999〜2004の5年間で変化無し)
  • と例外はあるが「RWC時」「RWCの中間年」にモデルチェンジをするのが一般的になってきた

 

レプリカ価格

 

ラインアップ


今回のLions2005でFootball界に追いついた気がする

 

 

素材、仕様


2002Korea-Japanで登場のAuthenticも健在
レプリカと見た目同じだが、生地や仕様が高級で価格も違うがコアなファンは満足

 


Authenticとレプリカでこの大差!


Football France 左がAuthntic 右がレプリカ

実際この位で無いと満足はしない、因みにこのAuthnticは生地やエンブレム(軽さ重視でプリント仕様)が違う

 

 

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04/12/26

 


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