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Blacks 2002 Home
by adidas
なんと本物! NZのA氏の尽力により入手!
Spec
- メーカーとサイズ :adidas , 50/52
- 素材と生産国 :Poly100%
, Made in Italy
- 入手先と価格 :NZのA氏の尽力により、相場(NZ現地で日本円換算50万から90万円)よりもかなり低額
- デティール :ラグラン半袖短襟
- タッグ :首に一枚のみ(市販想定していない為)
到着即着用
- 前述の通りNZ在住のA氏の尽力でSetで入手
- 「服は着てナンボ、服は着る為にある」のコンセプトの元、即普段着として着用し今に至る
- ちなみに短パンはXL
- 背番号11で、ダグ ハウレットのサイン入りの2002シーズンモデル本物
- 背番号は最初からやや曲がっている
- 先日発売の2003RWCレプリカと並べてみると、袖等が立体縫製なのが分かる
- 又、最後のエンブレムにNEW ZEALAND入りのモデルである
- お気づきかもしれないが、既にかなり着用しているのでハウレット氏のサインは見事に消えて無くなっている
このShirtの経緯(いきさつ)
- このShirtは裾に「DOUGH
HOWLETT 21st CAP」とある通り、D.ハウレット氏用のShirtである
- 又、左袖に「黒地に黒糸」でご覧の通りの刺繍
- 昨年11/10に行われた、対England戦用の物である事を証明している
- 「N」が大きいのは偽造防止の意味合いか?
- 又、上記2003RWCとの比較でも分かるように、この袖の縫い目は「わざと引っ張って縫合」し
- 袖先が引っ張られる様にしている
- ただ、しかし背番号は「11」である
- 到着時の速報では「Dハウレット着用」と紹介したが
- これをどう解釈すれば良いのか?
当日のメンバー
Prop Joe McDonnell
Hooker Andrew Hore
Prop Kees Meeuws
Lock Keith Robinson
Lock Ali Williams
Flanker Marty Holah
Flanker Taine Randell (c)
No.8 Sam Broomhall
Scrum Half Steve Devine
Fly Half Carlos Spencer
Right Wing Doug Howlett
Centre Keith Lowen
Centre Tana Umaga
Left Wing Jonah Lomu
Fullback Ben Blair
Reserves
Danny Lee
Andrew Mehrtens
Brad Mika
Mark Robinson
Unused
Keven Mealamu
Carl Hayman
Rodney So'oialo
- とこんな感じである、「Lomuは11」「Howlettは14」である
- これに関しては、「スペアキット説」「ロムー体調不良説」を個人的には提唱
- まず、本品「ハウレット用」である事は間違い無いが当日は「14」を着用しているので「試合着用」の線は消える
- 又、今のRugby界、世界の列強レベルになれば1つの試合に人数分のShirtで試合に臨む事はまず無い
- 1人に数着「スペア」があり、背番号無し、予備の背番号付きのShirt等少なからぬ量のShirtで試合に臨むので
- 試合に使用しないShirtが存在しても不思議では無い
- ただ、何故背番号「11」のハウレットなのか?と言う点に関しては
- この頃より体調がすぐれないと推測たやすいLomu氏は直前まで、出場が危ぶまれていたのでは無いかと思われる(衆人が知り得ない他の理由である可能性もある)
2002秋遠征練習時
- それで、Twickenhamでの試合日時、対戦相手、ハウレット氏のキャップ数を刺繍したShirtを緊急時用として
- 用意しスペアとして準備していたのでは無いか?
- と言う推測である
- ただ何故、ロムー氏が居ないと、ハウレット氏が11なのかは不明・・・ 監督の戦術なのか?
- ただ、EnglandにはLomu氏である95RWCでも99RWCでも同じようにEnglandは粉砕されている
- まさに天敵であり、居るだけでEnglandはミスを連発し2トライ位は献上するという恐ろしい存在感がある
- で、この試合は無理を押しても出場したのでは無いか?と言う推測も出来る
- だから「背番号11のハウレット」が残ったのだと
- このShirtはその後、ハウレット氏本人がNZ国内に持ち帰ったのだが、その後の経緯は割愛する
1995RWC
- 又、既にお気づきの諸兄もいるかも知れないが
- 本NZ-England戦は、袖の刺繍にある11/10(日)では無く、11/9(土)にLondon
Twickenhamで行われている
- この手の「本物」を手にすることは、殆ど無いので日時については推測であるが
- 11/9試合当日Twickenhamで試合が行われている頃は、NZでは時差12時間の為に翌11/10の深夜なのである
- わざわざ敵地時間にせず、自国時間で表記するのが慣わしなのか?
- まぁ、これで日時の説明も学術的に説明が付く
と、いつもながらに長くなったが、これが本Shirtの推測を含めた経緯である
で、どんなShirtなのか?
- ラグラン半袖短襟の3代目で、胸のLATEXが無くなった最初のモデルであり、エンブレムにNEW
ZEALANDが付いていた最後のモデルでもある
タグとサイジング
- 市販を想定しない為に、首に一枚のみである
- 洗濯表記やスペアボタン等、市販品にはあるタグは存在しない
- 又、2002にadidasの市販レプリカ品に用いられた黒タグでは無く「国旗タグ」である
01-02シーズン、市販品は黒タグ
- 又、50/52サイズはadidasのサイジングでは(市販は無いが)XXXLである
- まぁReebokならXXLと同じではあるが
- 製造はイタリアである
- adidasで言えば一部のサッカー物はイタリア製で
- Nikeも一部高級なスパイクはイタリア製である
- この手の物は、どこかにOEMで生産させる訳で、世界的なアパレルメーカーや高い技術を持つイタリアの工場に
- 本品の製造を発注したのでは無いか?と言う推測である
- 事実、後述するが本品のクゥオリティは非常に高い
- XXXL相当の50/52サイズであるが、胸囲実寸50インチ(124センチ)とタイトである
- この胸囲50インチは、市販品adidasのXXLよりも小さい
- Bath01-02のXXLは胸囲52インチである
- 重ねると、こんな感じで、XXXLの方がXXLより小さいと言う奇妙な現象が起きる
- 半分に折り曲げて、並べるとこんな感じ。
- やはりタイトな路線である
- しかし、両方の体側のラインを見て頂きたい
- Bathはほぼ直線であるのに対し、ABは「脇は絞まって、末広がり」と言うカッティングである
- つまり、「体とShirtの脇の下同士」が接近しながらも、裾に向かい広がる事で窮屈さを解消していると言える
- 又、上半身はタイトで、脇から下はある程度余裕を持たせる事で、パック等に対応する発想なのかも知れない
- うーむ、深い
- 実は、これS12の選手支給品も同じデザインである(思い出して頂きたい,ややタイトで・・・)
Look Back!
1999
2000
2001
2002
2003
とタイト路線は少しずつ進行していたのか??
Details
- 左にadidas、右にNEW ZEALAND入りのエンブレム
- 刺繍の質は、特別優れている訳では無い(目の数、エッジの出し方等)
- やや短めの高感度大のEngland襟
- ボタンのある部分(Binding=前立て)はやや硬めのポリ生地(S12レプリカに近い)
- 市販の綿ポリレプリカには、この襟内部にAll Blacksと文字テープのの入る物もあるが
- 本品市販を想定しないので、極めてシンプルでストイック
- ボタンはadidasおなじみのプラスチックぽい、硬めのロゴ入り物
- 前立て付け根は「手工芸品レベル」で、やや厚めの生地の4箇所と中央を固定し
- ご覧の、きっちりした細かい縫い目!
- ちなみにこの部分かなり立体で3Dである
- 襟高は1.5インチ(4cm弱)
- 襟を外から1周するテープもポリエステルである
- このあたりの細く小さなパーツも、細かい等間隔の縫い目でしっかり縫製されている
- 又、生地は市販のレプリカでは(価格の問題で)使用不可能な編み目/織り目がはっきり見えるWovenタイプ
- ClimaliteやEquipment等と言う概念を超えた「高級品の高級生地」である
- プラダ等の「ポリエステルの高級品」の技術が感じられる(褒めすぎで無く)
- この様に、生地はWovenで光沢は殆ど無いが
- 伸縮性があり、かなり厚手である
- 縫い目等もこのレベル
- 肩の湾曲もご覧の通り
- 又、Wovenで厚いと言う事は「耐久性は無いが、掴みやすく」
- (空気を含みやすいので)体温放出や保温性にも寄与する物と思われる
- 市販でこのレベルはまず無理である
- 価格と、大量生産の問題がクリアー出来ないはず
- 生地と生地は上からWステッチでライン状に縫製され、後述するが裏からテープで補強されている
市販品の生地縫合部ははこんな感じ
背番号
- adidasで言う所の「Football / Soccer Euro2000 タイプ ナンバーシート(書体)」である
- ナンバー上にadidasロゴがあるシーズン、無いシーズンがあるが(最近はある事の方が多い)
- 本品はロゴが無いタイプ
adidasがEuro2000から採用した統一ナンバーシート(書体)
2002から現在は斜体メッシュ(Korea-Japanタイプ)
恥ずかしながら、自コレクション
- 最初から、やや曲がっているが海外の選手支給品では良くある事(サッカーの例で言うと)
- やや厚めの生地とも、圧着相性が良い
- このモデルの時は、背番号の剥がれも試合中少なかった気がする
手前味噌ではあるが、この自コレクション2品も「adidasサッカー Euro2000 ナンバーシート」の流用である
やや脇はタイトですが伸びます
体側生地
- 黒なので、見えずらいとは思うが
- 実は、体側部がメッシュになっている
- 上記画像の左右で、生地の織り目が変わっているのがお分かりになるであろうか?
- がしかし、これ「メッシュ生地を縫製」しているのでは無く
- 一枚の生地の織り目/編み目を変化させメッシュにしているのである!
- これは非常に高度な技術である、これには本当に驚いた!
- (上記画像の矢印が丁度体側ライン)
- 左画像の真ん中が体側線で、それを挟んだ部分がメッシュ部となっている
- 左上の刺繍の裏は丁度、DOUGH HAWLETT 21st CAPの裏部分
- 市販品でこのレベルの生地の使用はやはり無理である
2003RWCは同じ部分にメッシュ生地を「縫製」する事でそれを処理している
(これでもかなりの努力、S12レプリカクラスだと、それすら無い)
裏話
- 裏地である、袖先と裾は前述の「11/10とハウレット21回目」の刺繍裏
- やはりやや、楔(くさび)形の末広がりである
袖先の裏地ははこんな感じ
- 黒なので、やや画像明るく加工してあるのだが襟の部分も全てポリエステルである
- 襟の幅は標準的な1.5in幅だが、この部分通常のadidasの手法(雑巾風4方固定)では無い
- 横長方形で中央を2本線で固定する手法で、表は前述の通りかなり立体である
adidasの標準手法大小正方形、対角線状に固定し、更に4方を固定
- 画像では再現不可だが、裏地が一番素晴らしい!
- 表のWovenは厚手と言う事もあり「ややごわごわ」だが
- 裏地は「ベルベットの手触り」である !
- 又、画像でお分かりの通り、表地のWステッチの裏はご覧の様に裏でテープで補強される
- しかもかなりぎりぎりを、細かい針目で・・・
かなり高級品です!実は
総評 :素晴らしい出来である。レプリカとは全く別世界で進化する生き物を想起させる。
入手出来て、又着用出来て光栄である。AB's本物と言う価値と、高級衣料品と言う両方で学術的に高い存在価値がある。満足
長編レポート、ここまで読んで頂きありがとうございました!
03/10/05
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