Italy 2003RWC Home by Kappa

2003年のみで終わったKappaシンプル路線

Spec

メーカーとサイズ　：Kappa XXL
素材と生産国　：Cotton 100% / Made in Portugal
入手先と価格　：Bobの店　￡17.99 !!
デティール　：セットイン半袖
タッグ　：内脇腹に1枚

と言う訳で、これである

個人的にはRWC2003時の「出来の良い6UnionのShirt」(重箱Rugby SixNations Shirt Award)

に選出した程シンプルなデザインは好感

ただ、2003RWCのShirtが2005迄売れ残っていると言うのも失笑物（生産販売数管理）

まぁ投売りの価格で2005に入手出来るのも一興である

又、以前本品の購入に関しある方に相談を受け

「あれは、エンブレムの下に羽飾りが無いから止めときなさい」とアドバイスしたが

それは最下記で紹介するがミスであったので、この場を借りて訂正と謝罪をさせて頂きます

全　景

シンプルな旧来のRugby Shirtのデザイン

襟の前立ては非常に短く、又エンブレムは高い場所に位置している

エンブレム位置の比較例

右に2003RWCパッチで左はエンブレム
この下に羽飾り？の無いエンブレムはRWC時の限定使用で（後述）
青い縁取りが付いた状態のエンブレムである

本物が"ITALIA"なのか、上記の如く"F.I.R"なのかは不明

出来は"Ave-"と言う所か

非常にクラシカルで、オーソドックスな襟付きEngland襟
ラバーボタンはやや大きめ
前述の通り、前立ては短めである

あらかじめサイズの入ったタグが縫いつけられている
XXLで50"(127cm)と若干小さめ

紙タグもこの部分に直接付けられており
又、このタグの部分は半円形に生地が2重になっている

やや曲がってはいるが、本品はセットイン袖である
ただ、背面はラグランになっておりadidas/AB's 2003RWCと同じ構造である

前面はセットイン、背面はラグラン

AB's2003が元祖か？

生地は綿100％で、かつてのセプターの様なやや固めの丈夫な生地
又、襟付け根の表裏には綿テープにて補強されている
が

このテープ一周はしておらず
表はこの辺りまでしか無い・・・
全く持って中途半端

パック対応？かは判りかねるが
この様に表裏の生地が半円形に縫製されている
学術的な効果の程は？？？

背面の首裏辺り
文章で説明するのは、難儀ではあるが
タグの付いていた「半円形生地2重部分」と「セットイン袖」「前身頃」がこの部分で結合縫製

縫い目自体は、表面に縫い目を出す方法で
クラシカルなデザインながら、現代的な手法を用いている

裏　話

裏地全景

エンブレムは縁刺繍（表糸は青）、RWCパッチは直刺繍なので

この様な裏光景なる

何とこのKappaロゴも前立て生地の上から、直刺繍！
しかも前立てのテープが折り曲がったまま、豪快に直刺繍

この部分にあるタグが唯一のタグ
生地は綿100％

裏には洗濯に関する表記が書いているのだが（2番目が英語）
左下の"MADE IN"の下が縫いこまれていて見えない！
学術的使命の為にその部分の縫糸をカッターで切ってみると
ようやくPORTUGALの文字が見えた次第、きちんとやって欲しい所である

表裏の袖の縫い目もはっきり見える

例の縫合部分

本モデルの生涯

本モデルは結局、わずか１年のみの使用となったが

その中でも幾つかの学術的トピックを残しているので紹介したい

注目すべきは、エンブレムと前立てである

2003 SixNations

地元でWalesに勝利し大盛り上がり！

現行ロゴに変更された2003SixNationsで初登場
エンブレムはシールド(盾）の下に羽飾り（と呼ぶ事とする）
前立ては白

それに呼応し、レプリカも販売

ここまでは問題無し

RWC 2003

同年10月に開幕のRWC2003では、ご覧の通り変更されている
エンブレムは羽飾り無し
前立ては青である

で、レプリカとして先に出た画像がこれ
羽飾りエンブレムに白前立て
単純に前述の通常のレプリカを改良しただけだと思われる
つまり、Kappaロゴを中央に移動しRWCパッチ、ジャガースポンサーは不使用

が、しかし割に多く出回ったのがこれ
直営のKappa Storeでもこのが販売されていた
何が違うと言えば、エンブレムが羽飾り無しの正しい形に変更されているのである
しかし、前立ては白である

先程、紹介したが「正しいRWC2003 Italy Shirt」は
羽飾り無しエンブレム+青前立て
である

で、本品
これが正解パターンなのである

結局の所、RWC Shirtだけで3パターンあるが
どの様に流通し販売されたかは不明
個人的には正解パターンを入手出来て（しかも安価で）満足

2004 SixNations

年明けの2004 SixNationsでは、前年のRWCに登場のNikeのピチピチに触発され
この様なピチピチを対抗策として登場させ、2005の今尚続く
結局Kappaのシンプル路線は一年のみとなってしまった

05/03/12

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