Scotland
1995-1998 Home
This is THE Standard. 古き良きRugbyの匂いを感じる牧歌的な一着
Spec
- メーカーとサイズ :Pringle 50"
- 素材と生産国 :綿100% 表記無しだがUK内。Made
in Englandとは表記しない方が無難
- 入手先と価格 :ebay,格安
- デティール :セットイン長袖
- タッグ :首に1、内脇腹に2
- 5カ国の中では最後まで「単色純潔主義」を貫いたScots Shirt
- このモデルは地元メーカーのPringle製であり超純血であるが、エンブレムがやや現代的にアレンジされた最初のモデルでもある
- ♪O Flower of Scotland .....
概要
- 白襟/紺にエンブレムと言うオーソドックススタイル
- 生地も「厚手綿ジャージ」と言う感じの、一昔前のタイプである
- ラインや他の色の一切無い、正にHome Nations
サイジング
- タグは、製造年代によりOEMが変わるので(請負製造工場、メーカー)
- デザインや表記に数パターンあるとの事
- これは1996年度のタイプ
- サイズもSML表記では無く、インチ表記
- 50インチは通常で言うとXXL
- 表記50インチ(127cm)ではあるが実測48インチ(122cm)でやや細身
襟の話
- 厚手の綿生地を使用しており、ややごわごわ感のある「懐かしい風合い」
- このプラボタンは最初から取り付けられていた様である
- 厚手の綿をミシンで豪快に重ね縫いしているのが良く分かる
- England99-01Nikeと比較をすると分かるが、太い番手の綿糸で生地を作っているので
- 「厚手」で「硬い」のが特徴
最近のスタンダードモデル例
エンブレムの話
- 本品のエンブレム
- よぉーく見ると実は白糸でアザミを刺繍した上に、紺糸で楕円を刺繍し、くり抜いてある
- CottonOxfordのエンブレム
- 最初から楕円を「くりぬいた」形で刺繍してある
- これは現在のCCCも同じである
- この曲がった「O」は偽造防止の意味合いもあるとの事
CottonOxford社「遺作が傑作」
Pringle
- 袖にささやかに入るPringleロゴ
- この前は"umbro"が紺地に紺糸で右胸にロゴを入れていたので
- 主張するロゴとしては初お目見えとなる
- (この頃は今と違いスポンサー等のロゴは、袖か右胸に小さなロゴと言うのが主流)
袖を切り、襟を織り込み、一昔前のフロントローは大変です
(本ページとはあまり関連がありません。いや顔ぶれ分かる方にはあるか?)
牧歌的な話
- 牧歌的な香りがするのはこのあたりの縫製
- 現代的に洗練された仕上がりのNikeとは違い、手ミシンで仕上げたような縫い目が曲がった仕上がり
- 妙に懐かしい
- 学術的な進化論で言うと、一昔前のジャージはこの部分(前立て)が細い
- 現在は1.5インチが主流であるが、一昔前は1インチが標準であった
- 縫い方も、縁の部分だけを上から更に縫って固定するような芸当はPringleには無い
- しかし「きっかり1.5インチ」と「だいたい1インチ」と言うのも好対照
裏話
- 内側にあるタグ
- サイズ表記、品番、素材タグと、洗濯タグ
- 物によっては、Made in Englandと表記されている物もあるとの事
終焉そして開始
- そして1998にCottonOxfordの手による新ジャージが
- いかにもスコットランドらしく「ささやかに」発表
- この手の大々的な発表会はもちろん無かった(画像は2000南アのスポンサー発表会)
総評 :古き良き時代の逸品である。品質的には現代の物とは比較にもならないが、当時Playerだった人間にとっては自身の歴史の一部のような存在である
Pringleも弱小メーカー名為に、大メーカーが跋扈する現在ではNational Teamや有力なClubTeamとの契約もほぼ不可能と思われるが、頑張って欲しいところではある
ただ、極東の小島国でささやかに評価されているとは思いもしないと思うが
03/07/13
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